こんにちはoreさんです
6/8に公開され、7/17に発売の新テーマふわんだりぃずが秀逸なデザインをしており、大変に興味深かったので記事にしました
どんなテーマなのか簡単に説明すると
何度も連続で通常召喚して最上級モンスターを出す
リリースした下級モンスターは手札に戻ってくる
モンスターも魔法罠もサーチできる
相手の特殊召喚を封じて勝つ
(ただし自分も特殊召喚できない)
こんな感じです、中々にブッ飛んでますよ
また、このテーマの持つ「特殊召喚できない」という性質上「遊戯王やろうかな」「久しぶりに復帰したい!」という方に最適なテーマです。気になる方はぜひ読んでみてください!
それではさっそく、公式サイトの紹介ページを見てみましょう
このページを、記事の横に置いてイラストを眺めながら見てくれると良いですね
上記2つと似通った内容となりますが、私からも解説させていただきます。
ふわんだりぃずカードを把握できている方は
実際どんなデッキなの?
って書いてあるところまで飛ばしてください。
カードの効果はかなり端折ってます。許してね
下級ふわんだりぃず 4種類
全て鳥獣族、レベル1、攻守は貧弱
共通効果
(1)召喚に成功した場合、(固有効果)。その後、鳥獣1体を召喚できる
(2)表側のこれは場から離れた場合に除外される
(3)これが除外されていて、自分の場に鳥獣が召喚された場合、これを手札に加える
カード毎の固有効果
《ろびーな》 下級の鳥獣を1枚サーチ
《いぐるん》 最上級の鳥獣を1枚サーチ
《すとりー》 自分か相手の墓地から1枚除外
《とっかん》 除外の「ふわんだりぃず」カードを1枚手札に加える
ろびーな、いぐるんはサーチしたモンスターをすぐさま場に出せて、すとりーは墓地メタ、更にとっかんと組み合わせれば最上級と魔法罠も再利用できます
更に(2)(3)によってこれらのモンスターは何度でも手札に戻ってきて、全員が(1)によって瞬く間に展開されます
そのリソースをどこに注ぎ込むかと言えば、最上級モンスターのリリースに使うわけですね
最上級ふわんだりぃず 2種類
全て鳥獣族、レベル10
《ふわんだりぃず×えんぺん》2700/1000
(1)アドバンス召喚した場合「ふわんだりぃず」魔法・罠を1枚サーチ。その後、モンスター1体を召喚できる。
(2):アドバンス召喚したこれが場にある限り、相手の特殊召喚された攻撃表示モンスターは効果を発動できない。
(3):これが戦闘を行うダメージ計算時に1度、手札1枚を除外し相手の攻守を半減
《ふわんだりぃず×すのーる》2900/800
(1):アドバンス召喚したこれが存在する場合に発動できる、このターン自分は通常召喚を3回まで行える。
(2):アドバンス召喚したこれが場にある限り、自分モンスターは貫通攻撃
(3):相手ターンに1度、手札を1枚除外して発動、相手の特殊召喚されたモンスターを全て裏側守備表示にする。
ダメ押しとばかりに最上級モンスターにすら召喚する効果が付いています。
特筆すべきは《えんぺん》が魔法罠サーチを持っている点です、覚えておいてくださいね。他の部分は後で考えるとして、2種類とも「デカくて、相手の邪魔をする」というモンスターです。
それでは具体的にどんな動かし方になるのか考えてみましょう。
このデッキのメインエンジンとなるのは《ろびーな》です。
ろびーな召喚、効果でいぐるんサーチ。その後いぐるん召喚
いぐるん効果でえんぺんサーチ。その後ろびーないぐるんをリリースしアドバンス
(チェーン1えんぺん、チェーン2と3に除外されているろびーな、いぐるん)
除外のろびーないぐるんを手札に戻してから、えんぺん効果で魔法罠サーチ
《ろびーな》1枚からスタートして、最終的には
場に《えんぺん》、手札にサーチした魔法罠、《ろびーな》《いぐるす》
信じられませんが、コレで合ってるみたいです。ちょっと目を離した隙にズルしたのかってくらい増えましたね。
ふわんだりぃずが全員揃ってフルパワー状態なら
ろびーな召喚、効果でいぐるん召喚
いぐるん効果ですとりー召喚
すとりー効果でとっかん召喚
とっかん効果でえんぺん召喚(リリースした2体を手札に加える)
えんぺん効果ですのーる召喚(リリースした2体を手札に加える)
すのーる効果でこの後まだ2回も通常召喚できるよ
全員が鳥獣を召喚する効果を持ってるってことは、次々と場に出せるってことか?とテキストを読んでて半信半疑になった方もおられると思いますが、それで合ってます。
ただし、それぞれの召喚効果が同名ターン1なので、このように連続召喚できるのも1ターンに1度だけです。
ふわんだりぃずのメカニズムが分かったところで、次は魔法罠を紹介します。
先ほど念を押すように書きましたが魔法罠は《えんぺん》でサーチできるので、展開の最後に好きなものを持って来れます。
《ふわんだりぃずと謎の地図》 フィールド魔法
(1)(2)は1ターンに1度。
(1):自分メインに発動できる。手札のレベル1ふわんだりぃず1体を相手に見せ、それと異なるふわんだりぃずカード1枚をデッキから除外。その後、見せたモンスターを召喚する。
(2):相手が召喚した場合に発動できる。「ふわんだりぃず」1体を召喚する。
(1)で下級を除外し、下級の(3)除外から手札に戻す効果と組み合わせろってことですね。しかも下級(1)の発動に(3)をチェーンすると、除外から手札に加えたのをそのまま召喚できますから、このカードは実質的なサーチとして働きます。
(2)で相手の召喚に反応して自分も召喚できるので、相手ターン中にも連続召喚が可能になります。前述のとおり連続召喚の最後には相手を邪魔する最上級が出て来るので、相手は召喚するタイミングを深く考える必要があります。
初動に便利で、相手の邪魔にまで繋がる重要カードですね…そんなカード許されるの?
《ふわんだりぃずと未知の風》 永続魔法
(2)は1ターンに1度。
(1):これが場にある限り、自分が2体リリースのアドバンス召喚をする場合、代わりに自分場のモンスター1体と相手場のカード1枚を墓地へ送ってアドバンス召喚できる。
(2):自分メインに発動できる。手札の鳥獣を2体まで相手に見せ、好きな順番でデッキの一番下に戻す。その後、戻した数だけドローする。
好きなだけアドバンス召喚できるテーマなのに、相手のカードを除去しながら肩代わり!
(1)の適用には回数制限が無いので、各種カードで何度もアドバンスすればするだけ墓地送りにできます。《謎の地図》で相手ターン中にアドバンスすれば妨害にもなりますね。ちなみに魔法罠も墓地送りにできます。
(2)は手札入れ替え。事故ハンドの解決はもちろん、下級ふわんだりぃずは手札に戻ってくる上にサーチが容易です。最低限だけ残してどんどん戻してしまいましょう。
《ふわんだりぃずと夢の町》 通常罠
(2)は1ターンに1度。
(1)自分・相手のメインに発動できる。下級の鳥獣1体を召喚する。
(2)これが墓地に存在し、レベル7以上のアドバンス召喚に成功した場合、これを除外して発動できる。相手のモンスターを全て裏側守備表示にする。
色んなところに「召喚する」って書いとけば喜ぶと思ってない?その通りさ!
《謎の地図》と違ってフリーチェーンで召喚できるので、より手軽に悪巧みが可能です。これの(1)では下級しか召喚できませんが、下級ふわんだりぃずの効果で上級を召喚できるので気にならないでしょう、《未知の風》と合わせて疑似フリチェで除去してやりましょう。
(2)はアドバンス召喚がトリガーですが(1)ですぐに達成できるので、相手を邪魔したい時に(2)目当てで発動することになりそうです。
《ふわんだりぃずと怖い海》 カウンター罠
このカード名は1ターンに1枚。
(1)自分場にアドバンス召喚された表側モンスターが存在し、特殊召喚されたモンスターが存在しない場合、相手がモンスターを特殊召喚する際に発動できる。その特殊召喚を無効にし、それを手札に戻す。このターン、相手はモンスターを特殊召喚できず、通常召喚を3回まで行える。
テーマに合った条件で相手の特殊召喚をカウンターね、よくあるヤツか…と思って読み進めると、後半で急に「このターン相手は特殊召喚できず、通常召喚を3回できる」とか言い出してビックリする1枚。見慣れた文章の直後に繰り出される見たことない文章、ブラクラか何かか?
《えんぺん》で《怖い海》をサーチしてれば雑に勝てそう。
それがこのテーマ、【ふわんだりぃず】だ。
急にごめんな、さっきまでいっぱい召喚して楽しそう!って思ってたみんなには謝らなきゃいけない。ハマると相手がなにも出来ずに死んでいくタイプなんだ。これは遊戯王で、ふわんだりぃずも遊戯王なんだ。名前やイラストに騙されるな。
2体目の《えんぺん》を出せば2枚目の《怖い海》をサーチできるし、《すとりー&とっかん》で墓地から回収できるし、《謎の地図》で《怖い海》を除外して《とっかん》で回収できる。ずっと《怖い海》のターン!
ただし注意して欲しいのは特殊召喚する効果はカウンターできません。これで無効にできるのはサイバードラゴンや、シンクロエクシーズリンクなど「チェーンブロックに乗らない特殊召喚」のみです。
以上の10枚が《ふわんだりぃず》所属カードです。とっても楽しそうですね。
それでは魔法罠も含めて、このテーマがどんなことをするデッキになるのか考えていきましょう。
実際どんなデッキなの?どう動くの?
とにかく《ろびーな》にアクセスできればOKです。
既に1度書きましたが、大事なことなのでおさらいしておきましょう。
ろびーな召喚、効果でいぐるんサーチ。その後いぐるん召喚
いぐるん効果でえんぺんサーチ。その後ろびーないぐるんをリリースしえんぺんアドバンス
(チェーン1にえんぺん、チェーン2と3に除外のろびーな、いぐるん)
除外のろびーな、いぐるんを手札に戻してから、えんぺん効果で魔法罠サーチ
《ろびーな》1枚で《えんぺん》が出て来るのは上記のとおりです。
《ろびーな》の他に、《謎の地図》も初動に使えるカードなので、今度はそちらを使ってみます。《謎の地図》+《ろびーな以外の下級ふわ》から動かしましょう。
謎の地図で下級ふわを見せ、デッキのろびーなを除外、下級ふわ召喚
(チェーン1下級ふわ、チェーン2除外ろびーな)
ろびーなを手札に加え、下級ふわの固有効果、その後ろびーな召喚
ろびーな効果で……
見たことありますね。《ろびーな》が出てきたので後は同じです。
《地図+下級ふわ》でも《えんぺん》を出せました。
初動の際に注意して欲しいのが《下級ふわ》の固有効果を解決できない場合は追加の召喚もできない点です。《ろびーな》《いぐるん》はサーチ効果なので問題ありませんが、《すとりー》の墓地除外、《とっかん》の除外回収ができない場合もあります。
とにかく《ろびーな》に繋げて《えんぺん》を出す
《えんぺん》《怖い海》を始めとする妨害効果で相手の動きを止める
あわよくば相手ターン中にも連続召喚する
返ってきたターンに勝てなくても、さっきより堅くなった布陣で待ち構える
地獄か…? 可愛らしいイラストから生み出される地獄。
いや、外見だけでも可愛らしいだけマシと言えるだろうか。
以上がふわんだりぃずカードと、そこから読み取れる戦術です。
……ところで、遊戯王において最も重要なものをひとつ忘れていませんか?
EXデッキ、使わないんですよ。
下級ふわんだりぃずの共通効果に「特殊召喚できない」って書いてあるから使えないんですよ。これはゲーム的に見れば確かにデメリットです。
しかし、 ゲーム外のことを考えればメリットでもあります。
・EXデッキ15枚の選定が要らない
EXデッキから状況に応じた多彩なモンスターを繰り出せるのは魅力ですが、それだけに15枚という縛りが重くのしかかってきます。
【ふわんだりぃず】ではそれを無視できます、なぜなら出せないから!
そして、EXデッキ不要によって更なるメリットが得られます
・展開を熟考する必要がない
例えば【シンクロン】のことを考えてみましょう。登場当初から様々なレベル、専用シンクロを扱い、ハリファイバーで更に加速したことは記憶に新しい。
そんな【シンクロン】で、もし場にモンスターを3体くらい並べることができたら、果たして何が起こるのか…
あああああああああああああああ!!
EXデッキからハリファイバーを出して、何をリクルートして、墓地効果が発動して、次はどれをリンクして、いや待てシンクロすべきか?レベル合わせは……1多いな、じゃあリンクでいいか?正解が分からん!
今から遊戯王に復帰したいオジサンには難し過ぎる!
お前がすべきことはただひとつ、
とにかく《ろびーな》にアクセスしろ!
まずは《ろびーな》を持って来い、話はそれからだ
さて、EXデッキ不要について話しました。
ですが、ふわんだりぃずのテキストは 「特殊召喚できない」
EXモンスターに限らず、全ての特殊召喚ができません。
・ほとんどのカードが使えない
これもデメリットにしか見えませんが、言い換えましょう。
《ふわんだりぃず》だけで完結しているんです。
「あんなカードやこんなカード、一体どれが【ふわんだりぃず】で活躍できるかな…」
だいたい全部使えないから諦めろ!
長い歴史を持つ遊戯王ですが、とにかく場にモンスターを出せれば良しとする流れがあり、その多くは特殊召喚によって場に展開するものです。
それらは全て【ふわんだりぃず】では使いません。
その結果、最適なカードを探す手間を省けるのです。
遊戯王って、特殊召喚を捨てるだけでこんなに簡単になるんですね。
とにかく《ろびーな》にアクセスしろ!
さて、これで解説を終わりにしたいと思います。
長くなりすぎたので、【ふわんだりぃず】と相性の良いカードについては
コチラをどうぞ
これを読んだ皆様が《ろびーな》を引けるよう祈っております。