まず初めに書いておくとジークアクスは宇宙世紀の正史とは全く関わらないお話です。どこかで又聞きして「ララァがシャア生存ルートを探してリセマラしてた」みたいなネタだけ覚えてしまった方がいると危ないので書いておきます。
なぜ関わらないのかと言えばガンダムオタクを怒らせるし、エヴァの会社と協働しながら全12話で完遂できることではないからです。
11話を観たあと、最終回が放送されるまでの一週間にずっと気になって考えてしまったので最終回で答え合わせをする前に予想していたのを書いておきます。
ジークアクスには2つの世界が登場します。マチュ達が暮らす世界と、作中のセリフで「向こう側」と呼ばれる2つ目の世界ですね。
そして視聴者である我々はジークアクス放送前から存在する正史世界も知っているので、この3つを押さえればOKです。
・正史
皆さんご存知の宇宙世紀。ジークアクスには正史と同名のキャラがたくさん登場して話題になっているが正史には一切まるで関わりません。もし関わったらガンダムオタクがキレます。
ジークアクスと直接的には関係が無いことを伝えたいので載せていますが、ジークアクスだけを説明するなら載せる必要はないです、だって無関係ですから。
・パラレル
作中では「向こう側」と呼ばれている世界。シュウジはこの世界(向こう側)から来たと明言しています。
正史と酷似していますが完全に同じではなく、それゆえ庇うのが間に合わずシャアが死亡します。
・GQ
正史とかなり似ているが異なる世界。マチュがいるのもここ。
シャロンの薔薇が出現し大きく影響を与えたことでハチャメチャにされます。
パラレル世界ってなに
正史ではガンダムのビームサーベルをエルメスで受け止めてシャアを庇いました。
しかしGQ世界にあるシャロンの薔薇はそのような傷が残っていないため庇うのに失敗したと考えられ、であればシャアは死亡してしまいショックからゼクノヴァを起こしてGQ世界に出現したという経緯が自然です。
最初は正史から庇う/庇えないの2ルートに分岐して庇えたのが正史、庇えなかったルートのララァがGQ世界に干渉してくるのだと思いました。しかし正史からのルート分岐では正史に存在しない重要人物、つまりシュウジが向こう側から来たことを説明できないのでルート分岐ではなく似て非なる世界があると思います。
余談:パラレル世界はシャアが死亡しララァが消失したまま進行するものの観測者がいないため、どのように事が進むのか把握できません。例えばキシリアは殺害されずに済むのか、クワトロの居ないエゥーゴはどうなるか?シャアと会えないアクシズのミネバとハマーンはどうするか?逆襲のシャアは誰も蜂起せず済むか、など様々なifが考えられます。向こうから来たシュウジが教えてくれたらこれらのifも判明しそうですね。
シャアはいつシュウジと会ったの?
11話にあった妙に美麗な一枚絵を見ると赤いガンダムにビットが2つ付いてます。
つまりシャアがゼクノヴァで消えた後からシュウジvsエグザベでビット同士がごっつんこするより前の期間に会っていた。ありがとうエグザベくん、君のおかげで分かりやすいよ!
ゼクノヴァで消えたはずのシャアがシュウジに赤いガンダムを貸していた…?
ビット壊されて返されたの怒ってるだろうな。いやいや、そうじゃなくて。
シャロンの薔薇がパラレルから転移してきたことでゼクノヴァと言えば別世界へ転移する現象と思っていました。しかしゼクノヴァが起きてシャアがキラキラと直面するシーンでシャロンの薔薇が消えたと報告を受け、後にジークアクスをわざと泳がせていたシャリアが深海から拾い上げたので同じ世界の違う場所へワープする使い方もできると考えられます。
シャアはゼクノヴァに伴うキラキラで「刻が見える」状態を経てどこかへワープさせられつつ薔薇ララァの行いを知り、その存在を消すという目的を持って行動するうちシュウジと会ったのでは?
シャアとシュウジの関係
妙に美麗な一枚絵でシャア(シロウズ)とシュウジが並び立つ様子が描かれました。しかし11話ラストのキラキラNT空間でのララァを巡る問答を見るに真っ向から対立する模様。
シャアがマチュに話した「同志になってくれれば」のセリフからは苛烈な対立を感じませんが、続く「彼は薔薇の中で眠る少女に取り憑かれてしまった」は決別を感じさせます。あるいは目の前にいるマチュの想い人と察して言葉を選んであげてたかも。
薔薇を目の前にして問答しているためこのタイミングでやっと互いの真の目的を知ったか、シャアかシュウジどちらか片方しか打ち明けていなかったのかも知れません。 (あまり良い推測じゃないですが視聴者もしくマチュに説明するための辻褄合わせで用意したシーンかも。)
ということでシャアとシュウジは致命的な喧嘩別れをしたかしてないか微妙なところですが、仮に喧嘩したとしてもそれまでは上手くやっていたと見て良さそうです。
であれば、何か共通の目的のためにガンダムを貸し与えていても不自然ではありません。もちろん共通の目的と言ってもどちらかが嘘を吐いたり、利用したり、途中から対立するなど、正直なところ何でもアリです。
シャアの目的の話としてついでに書いておくと、一瞬で着替えさせられてから薔薇の力?によって現れた赤いガンダムに乗るシーン、ここでマチュに向かってララァを消すつもりと宣言するの迂闊じゃないですか?敵か味方か分からん……いや、どちらかと言えばシュウジに肩入れしそうなマチュになぜ自分の目的を告げるんでしょうか。
あと「同志になってくれれば」はシャアがアムロを誘って言うセリフなので、シュウジはアムロに近い存在なのかも。例えばパラレル世界ではシュウジがガンダムに乗っていて、正史とパイロットが違うのでシャアを庇える/庇えないの差が生まれるのかも知れません。
シャアはゼクノヴァのあと何してた?
1.ゼクノヴァで赤いガンダムと一緒に同じ世界の別の場所にワープした
この2つの仮定を重ねた上での更なる仮定です。
シロウズと名乗って潜伏していました。
ゼクノヴァで消えてからマチュらが動き出すまで5年あるため、この期間を費やせば研究者としてイオマグヌッソ建設を仕切っているレオレオーニ教授の「お気に入り」になるのも不可能では無さそうです。
クワトロにならなかった世界としてシロウズ(四郎ズ)で4つ目の偽名かも知れません。イズマコロニーは日本モチーフだし。いや待て、イオマグヌッソとイズマコロニーは無縁か。
研究者として配属は流石に無理と考える場合でも、シャアは結構なんでもアリというか……小説版とTHE ORIGIN(漫画とアニメ)に出てくるけど1stガンダムには出てこない話として、キャスバルと目の色以外が瓜二つでそっくりなシャアという人物と入れ替わってジオン軍に入隊します。これがシャア・アズナブルと名乗る理由なんですね。
GQシャアもシロウズに成り代わって潜伏しているのかも知れません。
研究者として過ごしイオマグヌッソやキシリアに近付くなら赤いガンダムに乗る機会が無いため、互いに協力しているシュウジに貸した方が有益です。
ただ、この5年の間にシャリアと合流しないのが不思議です。
ザビ家打倒はシャリアに任せられるくらい信頼していたのでしょうか?
シュウジはいつからGQ世界にいる?
分かんないです。
vsエグザベ戦までにシャアと会ってガンダムを借りてますが、シャアの潜伏と同様に5年もの期間があるので割と自由なタイミングで構わないでしょう。
しかしゼクノヴァでGQ世界に転移するとき観測されませんか?ジオン軍が手薄な場所なら平気なんですかね?でも連邦だって観測できるでしょうから、一体どこなら手薄なのか……。
薔薇が深海にワープしたのは観測されないためだったのかも知れませんね。ジークアクスが深海に行ったのを観測できていますが、自軍MSは観測できてもゼクノヴァ発生の観測は難しいってことにしておきましょう。
あとはソロモンの一部を消す大規模なゼクノヴァと同時にシュウジをGQ世界に送り込めばデカいものの中に隠せるとかそういう感じ?
しかしシャアはどこにワープさせたんだろう?分かんないこと多いですね。予想と全然違うのかも、不安になってきました。
真っ白な霊体になって現れるのも意味が分かんないです。なにあれ。
ということで、最後は分からないものをたくさん並べて急におしまいです。
答え合わせが楽しみですね!
いや最終回の予想とかそういうのは別に……。
私は何がどうなってたのかなぁ?という疑問を解消したいだけで、予想っていうのは別に、なんとも……はい。
強いて言えば、シャアとシュウジが戦ってシャアのピンチにララァが庇って「今度こそあなたを救えて良かった」と成仏していくのは綺麗かなと思ったんですが、これだとシュウジ一人だけが可哀想で1stの話を汲んでいるだけでした。このラストにならなければ嬉しいです。
それでは改めて、答え合わせが楽しみですね!